ChatGPT 中学校の国語の授業でも使える!

国語の授業
AIイメージ画

こんにちは。笹島です。

笹島
笹島

話題のChatGPT 。国語の授業でも使えないかなー!

ということで中学1年生の国語(光村図書)「随筆を書く」単元で使用してみました。

中学生
中学生

これで読書感想文の宿題から解放されるぜ!(いやっほー!)

「文章を自動で生成してくれる」と聞いたら、大体の中学生は「ラッキー!」と思っているのではないでしょうか(笑)夏休みの課題に使われる前に、授業の中で触れておこう!と思い、取り上げてみました。

ChatGPT が書くのは誰にでもあてはまる無難な随筆

黒板イラスト

1時間目の内容

  • 「随筆」とは何か理解する
  • これまでの生活を振り返り、題材を考える

2時間目の内容

  • 題材を決定する。
  • 事実と意味付けを付箋に書きこみ、ワークシートに貼る。

3時間目の内容

  • 付箋を入れ替えながら構成を考える
  • 書き出しを工夫して書き始める
  • 表現技法を取り入れる(比喩や体言止めなど)
  • 五感を意識した表現を入れる(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)

3時間目でChatGPT の出番です。「では、AIに書いてもらいましょう!」と画面をモニターに映して、生成される文章をリアルタイムで共有しました。

中学生
中学生

えー!すげーーーーー!

「あなたは中学生です。部活動で負けた試合をテーマに800字で随筆を書いてください。比喩表現を入れて書いてください。」

私たちの部活動チームは、前日に練習を重ね、次の試合に向けて準備を整えていた。しかし、当日の試合では思わぬ展開が待っていた。我々は予想外の苦戦に直面し、結局敗北を喫してしまった。

敗北の瞬間、私たちはどんなに悔しくてもそれを受け止める必要があった。私たちは勝利の鼓動を感じていたが、その夢が散ってしまった。あの瞬間は、まるで空から一斉に降り注ぐ雨のように、私たちの心に打ちつけるように落ちた。失望とともに、私たちはリベンジの意思を新たにすることになった。

敗北を受け止めることは、生きる上で避けられないことである。それは、花が枯れるように、朽ち果てるように、私たちが逃れることのできない運命である。しかし、敗北は人生においてただの失敗とは違う。それは、私たちが自分自身やチームメンバーに対して抱いていた期待や、挑戦への意欲を試される瞬間である。

私たちの敗北は、まるで風のように、突然やってきた。しかし、その風は私たちの心に激しく吹き荒れた。それでも、私たちは懸命に立ち上がり、再び前進することを決めた。私たちは今回の敗北から多くのことを学び、より強く、より賢くなることができた。

敗北は、私たちが前進するための良い機会である。それは、嵐が過ぎ去った後の青空のように、再び新たな可能性を生み出す。私たちは今回の敗北から、次に向けて更なる成長を目指して進んでいくことになるだろう。

https://chat.openai.com/chat

どうでしょうか。普段から生徒の作文を読んでいれば、生徒本人が書いたものかそうでないものかの判別は簡単です。上記の文章が提出されたら、「ん??何の話なのかな?」となりそうです。ChatGPT の書いた文章はとてもそれっぽいですが、具体性と体験が欠けています。

  • 何部なのか?予想外の苦戦とは?あの瞬間とは?
  • そこにいた部員の様子、情景、書き手の心情

知りたいことがたくさんでてきます。比喩表現は含まれていますが、それにより表現されているものが書き手の心情ではありません。比喩などの表現技法によって、読者は主人公の気持ちをより深く理解できたり、情景が想像できたりするはずなのです。この文では読み手にそういった感覚が生まれません。

ChatGPT は設定を細かくするほど精度の高い文章ができる

もっと細かい設定を与えてみましょう。

「あなたは中学生です。あなたは去年の夏にテニスの試合で先輩をペアを組みましたが、負けてしまい悔し思いをしました。とても暑い日でした。比喩や五感に関わる表現を使って800字で随筆を書きなさい。」

夏の日差しが容赦なく降り注ぐ中、私たちはテニスコートに立っていた。先輩とペアを組み、強豪たちが集う大会に参加したのだ。私たちの初戦は、相手チームのペアが強力で、激しいラリーが繰り広げられた。私たちは必死に追いつき、逆転のチャンスを探っていた。

しかし、私たちは勝利をつかむことはできなかった。相手チームのコートの隅に落ちたボールを追いかけることができず、最後のポイントを失った瞬間、私たちは敗北感に包まれた。気がつくと、額から汗が流れ、息が切れ切れだった。

敗北の苦しみは、五感すべてを包み込むようなものだった。まずは、熱くて乾燥した風が私たちの肌を直撃した。試合が進むにつれ、その風は熱くなり、私たちの肌は火傷しそうなほどの熱さに包まれた。そして、その熱さが私たちの喉を焼き、水分不足による渇きを感じさせた。

その中で、私たちは相手と戦い続けた。ボールの音、シューズがコートに当たる音、そして息切れした呼吸音。すべての音が、私たちが敗北を味わう瞬間まで、私たちの中にこだました。

試合が終わった後、私たちは汗だくになって立ち上がり、相手チームに握手を求めた。彼らは、私たちの頑張りを讃えてくれた。敗北を味わった苦しみは消えなかったが、彼らの言葉によって、私たちは立ち直ることができた。

その日以来、私たちはさらに練習を積み重ね、次の大会で勝利をつかむことができた。敗北の苦しみは、私たちに負けじと練習を続けさせ、成長する機会を与えてくれた。私たちは、夏の日差しの中で味わった敗北の苦しみを、強さに変えることができたのだった。

https://chat.openai.com/chat

先ほどの文章よりは、主人公の姿が見えてくる文章になりました。特に暑い日であったという情景は伝わってきます。

しかし、この文章の内容が完璧に当てはまる生徒はいないでしょう。

ChatGPT が示した文章構成や、比喩表現を参考にしながら、自分の体験談や実際に交わした会話、聞いた音、感じた匂い、空気間を書き込むと、自分だけの随筆が書けそうですね。

4時間目の内容

  • 実際に書く(下書きはGoogleドキュメント、清書は作文用紙に)
  • 作品を読み合い、感想を交流する

まとめ

ChatGPT はリリースから一気に世の中に普及しました。中学生が文章を書くときに使うようになるのは間違いありません。すべてコピーして自分の作品として発表することは、著作権法違反になります。そういった正しい知識も教えつつ、AIが作ってくれる分かりやすい文章構成や、表現技法などを参考にしながら、自分の書く力を高めていけるといいなと思います。

以上、とある日の国語の授業のつぶやきでした。

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