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※この記事は、
公立小・中学校で教諭として勤務したのち、
非常勤講師という働き方を選んだ筆者の実体験をもとに書いています。
▶︎ 筆者プロフィールはこちら

教員を辞めようか悩んでいるけど…先生を辞めたあとできる仕事はあるのかな…。
教員を辞めたい。でも、その後どう働けばいいのか分からない。
収入はどうなるのか。
教育の仕事しかしてこなかった自分に、別の道はあるのか。
退職を考え始めたとき、私自身も同じ不安を抱えていました。
実際に退職してみて分かったのは、
教員経験は想像以上に「使えるスキル」だったということです。
非常勤講師として働く人。
校種を変えて続ける人。
日本語教師に挑戦する人。
学校外で教える人。
複数の仕事を組み合わせて働く人。
教諭退職後の道は、ひとつではありません。
この記事では、実体験をもとに
「現実的に選べる働き方」を6つに整理しました。
自分に合う道を見つけるヒントとして、ぜひ最後まで読んでみてください。
退職前に私が一番不安だったことはこちらにまとめています。
▶教諭を辞める前に一番不安だったこと
退職後のお金について不安がある方は、こちらの記事も参考になると思います。
▶40歳で教諭を退職!退職金と退職後に支払う税金額は?リアルなお金事情を公開
まず整理したい|教員として働き続ける選択肢

①常勤か非常勤か
教諭を辞めて、まず考えられる次の働き方は講師として働くということです。
講師として働く場合、多くは1年契約になります。
講師の働き方は、常勤か非常勤かの2種類あります。
昨今は教員不足の影響もあり、多くの自治体で講師募集は常時出ています。
| メリット | デメリット | 変わらない | |
| 常勤講師 | ・収入が安定している ・社会保障制度加入可 ・ボーナス有 ・担任できる | ・仕事はほぼ教諭と変わ らなく忙しい。 ・退職金、育児休業等の 保障はない。 ・副業不可 | ・基本1年更新 ・次の年度の勤務先が決まるのは教諭のあと(3月末近いこともある) |
| 非常勤講師 | ・授業の時間だけの勤務 ・授業に集中できる ・生徒指導、部活指導、 保護者対応、引率など 授業以外の仕事は基本 ない ・授業が修了後退勤可能 ・「副業」「複業」可能 | ・収入が不安定 ・社会保険料は自腹で払 うケースがほとんど ・ボーナスなし ・担任をもつことはな く、学校行事にも基本 参加しないので、児童 生徒との距離感が生ま れる | ・基本1年更新 ・次の年度の勤務先が決まるのは教諭のあと(3月末近いこともある) |
さらに詳しくはこちらの記事にまとめしたので、あわせてご覧ください。
▶非常勤講師になって失ったもの・得たもの|教諭を辞めて見えた本音
▶非常勤講師の収入が不安定な理由
▶非常勤講師という働き方は誰に向いている?教諭を辞める前に整理したい判断ポイント
このように、常勤と非常勤の大きな差は、
「収入」をとるか「時間」をとるかです。
次のような状況にある方には、非常勤という働き方は現実的な選択肢になります。
- 子育て中である。子どもとの時間を確保したい。習い事の送迎を自分でやりたい。
- 他にやりたいことがあり、その時間を確保したい。
- お金よりも今は、自分の時間をしっかりとりたい。
退職後のお金の不安については、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶40歳で教諭を退職!退職金と退職後に支払う税金額は?リアルなお金事情を公開
②校種を変えて働く(小・中・高)
現在の勤務校と違う教員免許を持っているなら、
勤務する校種を変えてみるのも1つの現実的な選択肢です。
校種が変わると、
授業内容・生徒との関わり方、働き方のバランスが大きく変わります。
そのため、同じ「教員」という仕事でも、
まったく違う働き方になることもあります。
これまで経験のない校種に挑戦することは、
新しい働き方を切り開くことにもつながります。
主任など一定の立場で働いてきた方でも、
改めて初心に戻り、授業そのものを向き合う時間を持つことができます。
私自身は小・中学校で教諭として勤務してきましたが、
退職後2年目に高校へ勤務することにしました。
これは後ほど触れますが、
午後の働き方を優先したいと考えた結果、
私立高校で働く形が自分の希望に合っていると感じたからです。
高校では教科内容が細分化され、より専門的に教えることになります。
私は国語科の教員として、現代文(現代の国語・論理国語)を担当することになりました。
そのため、これまで以上に教材研究に集中し、
「論理的に読むとはどういうことか」を改めて考える機会になりました。
教材文は教科書のために書き下ろされた文ではありませんから、
1年間で何冊もの本を深く読み込んだような感覚がありました。
これが私にとってはとてもおもしろくて、
この「おもしろい!」という気持ちが授業にも生かされたように思います。
もちろん、経験のない年齢層の生徒を相手にするため、
授業の組み立て方には最初かなり苦労しました。
十数年経験を積んだあとに、
40歳を超えてまた苦労しなくてもいいのでは、
と思う方もいるかもしれません。
ですが私は、
これまでの経験を活かしながら新しいことができる日々を、
とても新鮮で楽しいと感じました。
新しい環境で出会う人々からいろいろな情報や刺激を受け、
これからの働き方を考えるきっかけにもなりました。
校種を変えることは、
単に勤務先を変えることではなく、
自分の強みや働き方を見直す機会になるものだと感じています。
③公立か私立か
講師として働く場合、まずは都道府県や市町村の教育委員会の採用情報を確認することになります。
ただし、公立学校の非常勤講師は、勤務校が3月末まで決まらないことも多く、
新年度の見通しが立ちにくい点が大きな特徴です。
非常勤講師の切り替え時の私の失敗談はこちらにまとめました。
▶教員退職から非常勤講師へ!失敗しない準備と働き方
私は、午後に日本語学校で働きたいという希望があったため、
年度内に採用が決まる可能性のある私立学校も同時に探すことにしました。
私学の求人サイトに登録して数か月、何校か連絡はありましたが遠方ばかりでした。
しかしある日、市内の学校から連絡があり、採用試験を受けることになりました。
このように、特定の学校で働きたい場合は、学校HPの求人情報を直接確認することも大切です。
私学の求人は、学校HPだけでなく求人サイトにも登録しておくと機会が広がります。
私立学校求人に強いサービスもありますので、1度相談してみるという方法もあります。
▶ 私学教員転職サービス【EMPS】(無料相談あります)
非公開求人も多く、私立勤務を考えている方は一度登録しておくと選択肢が広がります。
私は12月には採用が決まり、新年度の見通しを持つことができました。
実際に私立で働いてみると、多様な働き方をしている非常勤講師の先生が多く、
その自由度の高さを実感しました。
たとえば、
- 私学2校を掛け持ちする方
- 扶養内勤務に合わせて授業数を調整する方
- 翌年度常勤予定の方
- 午後に別の仕事があるため午前のみ勤務する方
など、公立よりも働き方の調整がしやすい環境でした。
私立学校は異動がないため、非常勤講師も長期勤務を前提に採用されることが多いです。
もちろん生徒数の変動などで翌年の保証はありませんが、20年以上勤務されている先生もいます。
この点では、公立よりも次年度の見通しを立てやすく、
働き方の調整もしやすいと言えるでしょう。
経験者は特に歓迎される傾向がありますので、
公立しか考えていなかった方は、ぜひ私立も検討してみてください。
ここまで、「教員の経験をそのまま生かせる選択肢」を見てきました。
次に、「教員の経験を生かしながらも学校という場を変える」働き方を見ていきましょう。
学校以外で教育経験を活かす働き方

④学校以外で教える仕事
学校以外の場で、これまでの経験を生かした働き方をしたいと思った場合、
転職エージェントに相談してみるという方法も、情報得るための選択肢です。
私はCMやWeb広告でよく見かける、いわゆる大手の転職サイトに登録し、
無料のエージェントと相談する、というサービスを利用してみました。
しかし、結果は、
「一般の転職市場において40代未経験の転職は相当に厳しい」
という現実をつきつけられただけでした。
最後には、「市町村の教育委員会の情報見てみたらどうですか」
とエージェントさんに言われました。
もし転職について誰かに相談するのであれば、
一般の転職サイトではなく、教員の転職に特化したサービスを使う方が現実的です。
教員経験者向けの求人やキャリア相談に対応しているサービスもあり、
学校以外で働く可能性を具体的に考える材料になります。
私のように一般転職で壁を感じた方は、こちらのような専門サービスの方が話が早いです。
▶ 教育業界特化の転職エージェント 教育転職ドットコム(無料相談あります)
学校外の働き方を検討している方は、
「自分の経験がどこで活かせるのか」を知るだけでも価値があります。
情報収集のひとつとして相談してみてもいいかもしれません。
学校以外で、教員経験が生きる場所は、
- 塾講師
- 家庭教師
- 通信教育
- オンライン教師
が、考えられると思います。
しかし、これはいずれも「学校が終わってから」「学校がないとき」に児童生徒が行く場所です。
つまり、勤務時間が休日や夕方から夜の時間になるという特徴があります。
また、最近は「不登校支援」に特化したフリースクールなどもあります。
教員経験者は、こちらでも重宝されると予想されます。
民間もありますし、市町村が運営している場所もあります。
まだまとまった情報源はないかもしれませんが、
地域の情報誌等で求人があるかもしれませんので、
アンテナ高く情報を探してみるのもいいと思います。
⑤日本語教師として働く
国語科、または英語科の先生。
もしくは、海外で働いてみたいという海外志向の方は、
「日本語教師」として働くという道もあります。
2024年に国家資格となり、40代、50代のミドル世代の方が多く受験しています。
言語に関する分野で教員としての実績がある方が、活躍できる転職先です。
私は2024年の国家試験を受験するために退職1年前から準備を始め学び直しました。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので、あわせてご覧ください。
▶教員退職後の進路に迷ったら|国語教師が日本語教師に向いている理由
私は現在、午前は高校で、午後は日本語学校で非常勤講師をしています。
1校では不安定になりがちな収入面を、校種の異なる2校を掛け持ちすることで緩和しています。
実際の働き方はこちらにまとめましたので、興味のある方はご覧ください。
▶非常勤講師の1週間の働き方|高校と日本語学校を掛け持ちして分かった違い
さらに最近は、この国家資格(登録日本語教員)を持った人を日本語支援として採用する
という動きが全国の自治体で始まっています。
私の住む自治体でも、県内の公立学校で日本語の支援を必要とする外国人児童生徒のための
登録日本語教員の募集が始まりました。
国家資格を持った人の求人ですので、教員免許を持った非常勤講師と同程度の待遇になるケースも出てきています。
これから国家資格を目指すというのは、労力のいることですが、
この「登録日本語教員」の資格は、教員免許ではない別の資格で学校に勤務する、
という選択肢生まれる資格です。
教員の経験を生かした別の働き方が広がる選択肢だと思っています。
ただし、日本語教師として働くためには、資格取得ルートや養成講座の選び方など、事前に整理しておきたいポイントがあります。
試験対策や学習法については、こちらで詳しく解説しています。
▶【体験談】日本語教員試験に合格するための勉強法と実践のコツを徹底解説!正答率6割でOK!
⑥書く力を活かしてブログ・発信
教諭を退職して、私はブログを立ち上げました。
国語教師である私は、これまで読書感想文の宿題を生徒たちに出してきましたが、
十分に指導の時間をとれなかったことに後悔がありました。
教えたいことはあったのに、伝え切れなかった。
それなら、文章として残そう。そう思って書きました。
すると、自分の想像以上に多くの方に読んでいただけました。
教員経験や授業の工夫は、現場の外でも求めている人がいます。
教材を作って公開したり、学習情報を発信したりすることで、
副収入につながる可能性もあります。
私がWordPressでブログを立ち上げる際に参考にしたのは、
いちばんやさしいWordPressの教本 第7版 6.x対応 人気講師が教える本格Webサイトの作り方
です。
発信は、すぐに成果が出るものではありません。
それでも、自分の経験を形にして残していくことは、
教員としての積み重ねを資産に変える方法のひとつだと思っています。
ここまで、教員退職後のさまざまな働き方を見てきました。
実際には、どれか一つを選ぶというより、複数を組み合わせて働いている人も少なくありません。
ただ、選択肢が増えるほど「自分はどうすればいいのか」と迷ってしまうのも自然なことです。
次に、実際に多くの教員経験者が選んでいる「複業」という働き方について整理しながら、
自分に合った選択肢の見つけ方を考えていきましょう。
読書感想文の記事はこちらの記事です。
▶読書感想文の書き方完全ガイド!コンクールで【入賞】をねらう中学生へ
実は多い|複業という選択肢

組み合わせ例
非常勤講師という働き方を選ぶ利点は「複業」ができることです。
私は、非常勤(高校)×非常勤(日本語学校)を軸としていますが、
日本語教師として、オンライン講師もやっています。
週に1回のオンライン講師が大きな収入源になるとは言えませんが、
日本語教師として学びの多い場だと思っています。
他にも、
- 非常勤×塾
- 日本語教師×オンライン授業
- 非常勤×ブログ
など、幅広い選択肢があると思います。
非常勤講師の一番の不安は、収入と来年も仕事があるのかという点です。
非常勤講師になるときに不安だった点については、こちらの記事にまとめました。
▶教諭を辞める前に一番不安だったこと
「複業」はこの不安を軽減してくれる選択肢です。
自分のやりたい働き方を実現させるためにはどんな働き方があるのか、
さまざまな選択肢を考えてみてほしいと思います。
迷っている方へ|選択肢の選び方
ここまで読んで、「自分はどの働き方が合うのだろう」と感じた方も多いかもしれません。
そこで、教員退職後の選択肢を3つのタイプに分けて整理しました。
まずは自分に近いタイプを見つけてみてください。
気になる道から読み進めてみてください。

安定を重視したいなら
経済的な面や、雇用の安定を重視するなら、常勤での働き方がおすすめです。
社会保険に加入できますし、ボーナスもありますので、収入的には安定します。
公立学校での常勤講師の場合、異動対象にはなりませんので、
数年連続勤務している方もいらっしゃいます。
何年も同じ学校に留まりたくないという場合は、
来年度は校種を変えて別の学校に勤務しますなど、
自分の希望を1年ごとに伝えることができます。
異動の年数に左右されない柔軟な働き方が可能です。
1校に長く勤務したいのであれば、私立学校への勤務がおすすめです。
働きやすい環境であれば、講師から教諭になるチャンスもあると思います。
時間や自由を優先したいなら
収入よりも自由度を優先したいなら、非常勤として働くことをおすすめします。
家庭、子育てとの両立が可能な働き方です。
「働き方の主導権を自分に戻す選択」とも言えます。
複業を視野に入れるのであれば、午前午後の使い方を考え、
勤務の仕方を交渉していく必要があります。
この点、私立学校ならば柔軟に対応してもらえる可能性があります。
自分がどんな働き方をしたいのかを具体的に考え、
どの学校でどの教科の募集があるのか、情報をしっかり集めることがポイントです。
新しいことに挑戦したいなら
これまでの経験を生かして、新しいキャリアを広げたいなら、
日本語教師として働けるよう、国家資格に挑戦してみるという選択肢もあります。
外国人に対する日本語教育の需要は今後ますます高まっていくと想像されますし、
40代、50代で挑戦している人も多い資格です。
さらに、ブログやSNSなどで発信していくという方法もあります。
オリジナル教材を発信するなど、副収入につながる可能性も秘めています。
教育外の転職も視野に入れるならば、専門のエージェントさんに相談するという方法もあります。
この選択肢は、「教員経験を別の形で活かす道」です。
自分に合った選択肢を知ることで、教員経験を新しい形で生かす道が見えてきます。
まとめ|教諭退職後の道は1つではない

教諭を辞めようか迷っているとき、
「その後の道はあるのだろうか」と不安に感じる方も多いと思います。
私自身、退職を決意してからいろいろな道を実際に試してみました。
多くの非常勤の先生方と出会い、
教員の働き方は1つではない、と思うようになりました。
教員は、教諭を退職しても、また戻ることができる仕事です。
これは他職種にはない、教員免許の大きな強みです。
現在は、教員採用試験の年齢制限が大幅に緩和されている自治体が多く、
もう一回受験する、ということも現実的に可能です。
教諭を退職してからも、自分のライフステージや価値観に合わせて、
柔軟に働き方を選ぶことができます。
自分の大切にしたい「軸」をもう一度見つめて、
忙しさやストレスに押しつぶされない教員人生を歩んでほしいと思います。
この記事で気になった働き方については、各記事で具体的に解説していますので、
ぜひ続けて読んでみてください。



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