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※この記事は、
公立中学校で国語教諭として10年以上勤務した筆者の経験をもと発信しています。
現在も非常勤として教えている筆者が、2026年の課題図書「チーム・テスなら大丈夫」について解説します。
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読書感想文の課題図書…どれで書けばいいかなぁ…
とお悩みの人もいるのではないでしょうか。
この記事を読めば、2026年の中学生の部・課題図書「チーム・テスなら大丈夫」が自分に向いている本かどうかがわかります。
「チーム・テスなら大丈夫」はどんなテーマで読書感想文が書ける?

この本は2026年(第72回青少年読書感想文全国コンクール)の中学校の課題図書です。
「チーム・テスなら大丈夫」は、友情・家族・困難などテーマがはっきりしており、読書感想文の“軸”を作りやすい作品です。
「チーム・テスなら大丈夫」 テーマの切り口
・友達(関係づくり、自分を支えてくれる存在)
・家族(母の愛、別れ、妹を見る目)
・困難(つらい過去を抱えて生きる、難病と共に生きる)
・勝負(同世代との戦い、ライバルと競い合う、コンテストへの緊張感)
このあたりのテーマで書けそうな人は、まずは内容をチェックしてみてください。
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あらすじ(ネタバレなし)

「チーム・テスなら大丈夫」あらすじ
難病であるクローン病を抱えながら、得意のお菓子作りと友情、そして周囲のサポートで前を向く中学2年生の女の子、テスの成長を描いた感動的な青春ストーリーです。転校先で孤独を感じていたテスは、お菓子をきっかけに「チーム・テス」という友情の輪を広げ、ハイレベルなお菓子作りのコンテスト出場を目指します。
→友情や困難との向き合い方など、似たような経験のある人は、自分の経験と重ねて考えやすい作品です。
この本が向かない人(先にチェック)
この本は書きやすい一方で、読む人によっては読みづらさを感じるポイントもあります。
①アメリカの文化や価値観の違いが気になって、物語に入れない人
この物語の舞台はアメリカです。ですから、学校のルールや雰囲気が日本とは異なります。
たとえば、登場人物の女の子は髪にメッシュが入っていたり、教室でスマホを使っていたりします。
え、そんな感じの学校なの?生徒なの?と気になってしまうと、物語の世界に入ることができません。
また会話もアメリカンジョークのようなやりとりなので、その言葉で元気になるの?なんで?
という違和感があるかもしれません。
これまで海外作品を読んでいて、文化や背景の違いを理解している人は問題ありませんが、
海外作品にあまり慣れていない人は、別の本で読書感想文を書くことをおすすめします。
②専門用語の注釈をその都度読むことに抵抗がある人
この作品は「お菓子作り」が物語の軸の1つになっています。
お菓子作りに使う道具や、調理方法、お菓子の名前など専門用語がたくさん出てきます。
また、舞台がアメリカなので、アメリカでは常識だけど日本人が読むとわからない言い回しなどもたくさん出てきます。
そのたびに注釈(説明書き)が小さい字で書かれています。
これを理解しながら読み進めることに抵抗がある人は、日本が舞台になっている作品の方がいいかもしれません。
または、部活動や自分の趣味など、専門用語が出てきても問題なく読めるジャンルの本を探してみましょう。
部活動系の本など自由図書で書きたい人はこちらの記事へ
▶読書感想文におすすめの本(中学生)|現役国語教員が「書きやすい本」を目的別に解説
こんな人におすすめ

- 友人関係に悩んだ経験がある人(クラスや部活での人間関係など)
- 友人に支えられた経験がある人
- 母や家族に支えられた経験がある人
- 好きなことに熱中する喜びや苦しみを知っている人
なぜこの人に向いているのか
この作品は、「好きなこと(お菓子作り)」「支えてくれる人(友人・家族・医師)」という2つの軸で主人公の成長が描かれているため、自分の経験と重ねて考えやすいのが特徴です。
コンテストという大舞台への挑戦まで、友人関係で悩んだり自身の病気に苦しんだり、過去のつらい経験に落ち込んだりと順調には進みません。
こういった物語の流れの中に、自分の経験も重なることがあるならば、この本は、感想文を書きやすい作品です。
読書感想文が書きやすい理由

理由① 自分の経験と結びつけて書きやすい
この本はテーマが明確です。
・友情
・家族
・過去のつらい経験
・難病
こうしたテーマがはっきりしているため、「何について書くか」で迷いにくいのが特徴です。
この本は、自身を取り巻く様々な困難に、友人と家族とともに向き合い、自分の好きなお菓子作りのコンテストでライバルと戦い抜くというストーリーです。
分野は違えど、似たような経験をもつ中学生は多いと思います。
たとえば、次のような経験です。
・大会直前でけがをしてしまった。
・発表会前にうまくいかなくて友人に励ましてもらった。
・家族なんて何もわかってないと思ったけど、悩んでいるときにそっと声をかけてくれた。
こういった経験は誰でももっているのではないでしょうか。
あまりにもつらい過去や、現在も苦しめられている病気などを無理に書く必要はありません。
全国大会に出たなど特別な経験がなくても、人に読んでもらっても大丈夫な程度のちょっとした経験で十分です。
それを具体的に書くことで、説得力のある感想文になります。
理由② 感情が動く場面がある
この本は、読んでいて自然と感情が動く場面が多いのも特徴です。
あらすじを調べると、「難病であるクローン病を抱える主人公」と書かれていますが、この本はつらい闘病物語ではありません。友人関係や好きなことに一生懸命取り組む中学生の青春物語です。
うまくいかなくて悲しい思いをしたり、中学生らしく苛立ったりする場面がたくさん出てきます。
私もそういうときある、私はそういうときは怒りよりも悲しくなるな…
というように自分の感情と照らし合わせて書くことで、内容に深みのある感想文になります。
書くときの注意点

この本で感想文を書くときは、「あらすじを書きすぎない」「軸を1つに絞る」「具体的に書く」の3点が特に重要です。
あらすじを書きすぎない
読書感想文を書くときにありがちなのが、あらすじを書きすぎてしまうということです。
あらすじが多いと、「自分の考え」がほとんど書かれていない作文になってしまいます。
つい説明したくなってしまうと思いますが、「読んでいる審査員の人たちはみんなこの本をしっかり読んで内容を知っている」と思って書きましょう。
友達と共通で好きな漫画やアニメの話をするときに、いちいちあらすじは話さないでしょう。
その感覚で、「コンテストの1回戦では…」というように、書きましょう。
何のコンテストか、だれが出ているか、主人公はどんな気持ちかなどの説明は不要です。
感想の軸を1つに絞る
2000字という中学生にとってはやや長い作文を書くために、1つ目は友人関係のこと、2つ目は家族のこと…というように、感想の軸をたくさん作って順番に書いてしまうのはもったいないです。
字数は稼げるかもしれませんが、内容が浅くなりがちです。
感想の軸は1つにしましょう。
友人関係のことで書くなら、そこを軸に書き進めていきます。
たとえば「つらかった」という感情があるなら、どんなつらさだったのか、丁寧に言語化していきます。
詩のようなかっこいい、難しい言葉じゃなくていいです。
「学校に行くことを考えると、毎朝起きるのが大変だった」とか、自分が本当に経験した気持ちを思い出して、丁寧に読んでいる人に伝えていけばいい感想文になります。
自分の気持ちを言語化するということは、自分の気持ちと向き合わないといけません。
あのときのこと、今とても思い出せてるな…。
この感覚があるときは、自分の気持ちを深く言語化できている証拠で、読み手に伝わる感想文になります。
抽象的な感想で終わらない
感想を書くときは「すごい」「感動した」などの抽象的な言葉は使わずに書きましょう。
何が「すごい」のか、何に「感動したのか」のかを具体的に書くと内容が深い文になります。
評価される感想文は、この「具体性」が大きなポイントになります。
書き方の具体的な例はこちらの記事で解説しています。
あらすじが多くなってしまう人は、こちらで具体例を確認してみてください。
▶読書感想文の例文を添削!ダメな文章→入賞レベルへの直し方を完全解説
読書感想文を書くときのコツ(題名と書き出しが重要)

入賞する読書感想文かどうかは、題名と書き出しで、評価が大きく変わると言っても過言ではありません。
✖「チーム・テスなら大丈夫」を読んで
✖ 私が「チーム・テスなら大丈夫」を読んで感じたことは3つあります。
このような題名&書き出しはやめましょう。
この題名と書き出しで始まる作文は、あまりよい評価をもらえない可能性が高いです。
最初の審査員である学校の先生方は、短期間で優秀作品を次の段階に送らなくてはなりません。
じっくりと読んでもらえる選考作品の中に入りたいならば、題名と書き出しは工夫しましょう。
詳しい書き方はこちらで解説しています。
▶読書感想文の書き方完全ガイド!コンクールで【入賞】をねらう中学生へ
まとめ|「チーム・テスなら大丈夫」で読書感想文を書くなら

最後に、この本で読書感想文を書くポイントをまとめます。
次のようなテーマで自分の経験談が書ける人は、この本が向いています。
・友達(関係づくり、自分を支えてくれる存在)
・家族(母の愛、別れ、妹を見る目)
・困難(つらい過去を抱えて生きる、難病と共に生きる)
・勝負(同世代との戦い、ライバルと競い合う、コンテストへの緊張感)
「チーム・テスなら大丈夫」は、このようなテーマがはっきりしていますので、
軸を1つに絞って書きやすい本です。
友達のことを軸にするのか、困難を乗り越えてきた経験を軸にするのか、
作文のテーマにする軸はしっかりと決めて書き始めましょう。
課題図書で読書感想文を書くのは、入賞のチャンスが広がります。
ぜひ、学校の代表作品になれるよう頑張ってください。
気になる方は、こちらから内容を確認してみてください。
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